奥深い抹茶の世界:種類と品種を知って、もっと美味しく楽しむ

350 バームクーヘン

鮮やかな緑と奥深い味わいが魅力の抹茶。

一口に抹茶と言っても、用途によっていくつかの種類があります。

さらに風味や香りが異なる様々な品種が存在します。

それぞれの特徴を知ることで、より抹茶の世界を深く楽しむことができるでしょう。

今回の記事では、抹茶の種類と代表的な品種についてわかりやすく解説していきます。

抹茶の種類:用途で異なる分類

抹茶は、主にその用途や品質によっていくつかの種類に分類されます。

代表的なものを紹介しましょう。

濃茶(こいちゃ)

濃茶は、茶道で用いられる最も格式の高い抹茶です。

樹齢の高い茶木の碾茶(てんちゃ:抹茶の原料となる茶葉)を使用します。

少量のお湯で練るように点てます。

濃厚でまったりとした舌触りと、深い旨味が特徴です。

薄茶(うすちゃ)

薄茶も茶道で用いられる抹茶です。

しかし、濃茶よりも若い茶木の碾茶を使用します。

多めのお湯で泡立てるように点てます。

濃茶に比べてあっさりとしています。

ほどよい苦味と爽やかな風味が楽しめます。

一般的に抹茶として飲まれることが多いのはこの薄茶です。

料理用抹茶

料理やお菓子作りに使用される抹茶です。

濃茶や薄茶に比べて品質はやや劣ります。

しかし、手頃な価格で抹茶の風味を手軽に楽しむことができます。

  • お菓子
  • パン
  • アイスクリーム
  • 飲み物

など、幅広い用途で活用されています。

抹茶の品種:個性豊かな風味の違い

抹茶の風味は、使用する茶葉の品種によって大きく異なります。

代表的な品種とその特徴を見ていきましょう。

宇治ひかり(うじひかり)

京都府宇治市を中心に栽培されている品種です。

鮮やかな緑色と、上品な香りが特徴です。

旨味と甘みが強く、苦味が少ないため、濃茶にも適しています。

さみどり

鮮やかな緑色と、覆い香(おおいか:茶葉を摘む前に日光を遮ることで生まれる独特の香り)が強い品種です。

旨味が豊かで、まろやかな味わいが特徴です。

薄茶として人気があります。

おくみどり

比較的シーズン後半に収穫される品種です。

濃い緑色と、しっかりとした旨味が特徴です。

渋みが少なく、濃厚な味わいを好む方に適しています。

やぶきた

煎茶の主要品種として有名です。

抹茶にも利用されることがあります。

バランスの取れた味わいで、比較的栽培しやすい品種です。

あさひ

古くから栽培されている品種です。

独特の香りと風味が特徴です。

近年では栽培量が減少傾向にあります。

根強い人気があります。

ごこう

独特の甘い香りが特徴的な品種です。

玉露や碾茶に適しています。

抹茶にすると香りの良さが際立ちます。

品種による風味の違いを楽しむ

抹茶を選ぶ際には、用途だけでなく、品種にも注目してみると、より一層抹茶の奥深さを楽しむことができます。例えば、

  • 上品な甘みと香りを求めるなら「宇治ひかり」
  • 豊かな旨味とまろやかな味わいを求めるなら「さみどり」
  • 濃厚な味わいを求めるなら「おくみどり」
  • 独特の甘い香りを試したいなら「ごこう」

など、自分の好みに合わせて選んでみましょう。

抹茶には、濃茶、薄茶、料理用といった用途による種類と、それぞれに個性豊かな風味を持つ様々な品種があります。

それぞれの特徴を知ることで、普段何気なく飲んでいる抹茶が、より特別なものに感じられるはずです。

ぜひ、色々な種類の抹茶を試して、自分好みの味わいを見つけてみてください。

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