【完全版】贈答品の熨斗(のし)の表書きマナー|目的別の書き方と選び方

673 贈答品

贈答品に欠かせない熨斗(のし)。

  • 表書きの書き方
  • 種類

が多く、どのように書けばよいか迷う方もいるのではないでしょうか。

熨斗の表書きは、贈る目的や相手によって書き方が異なります。

今回の記事では、

  • 贈答品の目的別の表書きの書き方
  • 熨斗の種類
  • 選び方

などをわかりやすく解説します。

熨斗(のし)とは

熨斗(のし)とは、慶事の際に贈答品に添える飾りです。

熨斗紙(のしがみ)には、水引(みずひき)と呼ばれる紐が印刷されています。

水引の色や結び方によって意味合いが異なります。

熨斗(のし)の種類

熨斗(のし)には、贈答品の目的や場面に応じて使い分けられる様々な種類があります。

ここでは、

  • 主な熨斗の種類
  • それぞれの意味
  • 使用場面

について解説します。

水引の種類と意味

熨斗には、水引と呼ばれる紐がかけられています。

水引の色や結び方によって、熨斗の意味合いが異なります。

紅白水引

お祝い事全般に用いられます。

慶事の象徴である紅白の色です。

お祝いの気持ちを表します。

金銀水引

特に格式の高いお祝い事(婚礼、長寿祝いなど)に用いられます。

紅白水引よりも格式高いお祝いの気持ちを表します。

黒白水引/黄白水引

弔事に用いられます。

故人の冥福を祈ります。

哀悼の意を表します。

水引の結び方と意味

水引の結び方にも、それぞれ意味があります。

蝶結び(花結び)

何度でも結び直せることから、何度あっても嬉しいお祝い事(出産、新築、入学など)に用いられます。

「何度繰り返しても良い」という意味が込められています。

結び切り

一度結んだらほどけないことから、一度きりであってほしいお祝い事(婚礼、快気祝いなど)や弔事に用いられます。

「繰り返さない」という意味が込められています。

あわじ結び

両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、末永いお付き合いを願う意味合いがあります。

結婚祝いや快気祝いなどで使用されます。

結び切りの一種として扱われることもあります。

熨斗紙の種類

熨斗紙には、水引だけでなく、熨斗飾りがついているものと、ついていないものがあります。

熨斗飾り付き

慶事に用いられます。

熨斗飾りが、お祝いの気持ちを華やかに表します。

熨斗飾りなし

  • 弔事
  • 生もの(魚介類、肉など)

を贈る場合に用いられます。

熨斗飾りが、生ものの鮮度を落とすとされるためです。

熨斗の掛け方

熨斗の掛け方には、「外熨斗」と「内熨斗」があります。

外熨斗:

包装紙の上から熨斗紙をかける方法です。

贈り物の目的を明確にしたい場合に用いられます。

内熨斗

包装紙の内側に熨斗紙をかける方法です。

  • 控えめにお祝いの気持ちを表したい場合
  • 郵送で贈る場合

に用いられます。

贈答品の目的別の熨斗の選び方

結婚祝い

紅白または金銀の結び切り、熨斗飾り付き

出産祝い

紅白の蝶結び、熨斗飾り付き

新築祝い

紅白の蝶結び、熨斗飾り付き

快気祝い

紅白の結び切り、熨斗飾り付き

香典

黒白または黄白の結び切り、熨斗飾りなし

お中元・お歳暮

紅白の蝶結び、熨斗飾り付き

これらの情報を参考に、贈答品の目的や場面に合わせた適切な熨斗を選びましょう。

熨斗(のし)の選び方

熨斗(のし)を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 贈る目的に合わせて、水引の色や結び方を選ぶ
  • 贈る金額に合わせて、熨斗の格式を選ぶ
  • 贈る相手の宗教や地域の風習に配慮する

贈答品の目的別の表書きの書き方

贈答品の目的別の表書きの書き方は、以下の通りです。

結婚祝い

  • 表書き:「御結婚御祝」「寿」
  • 水引:紅白または金銀の結び切り

出産祝い

  • 表書き:「御出産御祝」
  • 水引:紅白の蝶結び

新築祝い

  • 表書き:「御新築御祝」
  • 水引:紅白の蝶結び

快気祝い

  • 表書き:「御快気祝」
  • 水引:紅白の結び切り

香典

  • 表書き:「御霊前」「御仏前」
  • 水引:黒白または黄白の結び切り

お中元・お歳暮

  • 表書き:「御中元」「御歳暮」
  • 水引:紅白の蝶結び

熨斗(のし)の書き方の注意点

  • 表書きは、毛筆または筆ペンで濃くはっきりと書く
  • 水引の中央に表書き、水引の下に贈り主の名前を書く
  • 連名で贈る場合は、右側から地位や年齢の高い順に書く

熨斗(のし)の表書きは、贈る目的や相手によって書き方が異なります。

この記事を参考に、適切な熨斗を選んでください。

心を込めて贈り物をしましょう。